競馬でおなじみのサラブレッドのような洋種と違い、日本在来馬と呼ばれる日本固有の馬がいることをご存知ですか。

身長が180㎝を超える大きいサラブレッドとは違い、日本在来馬は中型あるいは小型馬、つまりはポニーに分類され、蒙古馬系に属します。

外国産馬の輸入や、モータライゼーションにより需要が減少し、絶滅してしまった品種も多く存在します。

現在8種、北海道和種・木曽馬・野間馬・御崎馬・対州馬・トカラ馬・宮古馬・与那国馬が飼育および生息しています。

現在も頭数が少なく、保護活動により増えつつありますが、絶滅まで危ぶまれた日本固有の在来馬とはどんな馬なのでしょうか。

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日本在来馬の特徴

スレンダーなサラブレッドとは違い、日本在来馬はずんぐりした体躯をしており、脚は短く太く、たてがみが豊富にあります。

蹄が固く、ほとんどの場合蹄鉄を必要としません。

おとなしい性格であるため、乗馬の際にハミ(馬の口に着ける馬具)を必要としません。

歩き方にも特徴があり、左前脚と左後ろ脚、右前脚と右後ろ脚を交互に動かす歩き方で側対歩と呼ばれ、坂道を歩くのに適しています。

粗食に耐え、非常に丈夫です。

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日本在来馬の種類

北海道和種(道産子):江戸時代に持ち込まれた馬が野生化し、北海道の厳しい自然に適応したもので、在来馬個体数の70%を占めます。

木曽馬:一度は絶滅しましたが戻し交配により復活した馬で、盲腸が長いためおなかの大きい体形をしており、性格は非常におとなしいため子供でも乗馬できます。

野間馬:在来馬の奏でもっとも小型の馬。一時は5頭にまで数を減らし絶滅寸前となりましたが、現在は50頭にまで増産されました。

御崎馬:がっちりとした体形ながら在来馬の中では脚が細いのが特徴で、自然育成されており、ハーレムを形成しているのが観察されます。

対州馬:坂の多い対馬に適応しており、元寇の役で活躍したそうです。

トカラ馬:1952年にトカラ列島南端の宝島で発見され、暑さに強い馬です。

宮古馬:蹄が堅いため硬くて荒れた地面でも歩くことができ、性格はおとなしいため、明治時代にはサトウキビ畑での農耕に使用されたそうです。

与那国馬:馬の由来はまだよくわかっていませんが、他の品種との交雑がほとんどない純系と考えられています。

この中で北海道和種、木曽馬が比較的大きく、160㎝ほどあります。

在来馬の毛色

北海道和種は個体数が多く、毛色の多様性を失うほど個体数を減らすこともなかったので、白馬と呼べる毛色が存在します。

しかし北海道和種以外は、鹿毛や栗毛の個体がほとんどを占めます。

北海道和種以外で毛色の種類が少ないのは、一時著しく頭数を減らしたことが原因となり、毛色の多様性が失われたと考えられています。

北海道和種以外、白系毛色の遺伝子はほぼ失ってしまったと考えられ、白馬は存在しないと考えてよいでしょう。

最後に

よく時代劇で武士が馬にまたがっているシーンがありますが、乗っている馬はサラブレッドですよね。

当時はまだ日本にそのような馬は存在しなかったので、武士は日本在来馬に乗っていたはずです。

重い甲冑をまとった武士がまたがり、山野を歩き、戦場を駆け抜けた在来馬の活躍を、時代劇を見ながら想像してみるのもよいかもしれませんね。

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