「思い出」と「想い出」という漢字、“おもいで”という言葉を変換するに際にどのように意味を使い分けるか迷ってしまったことはありませんか?

生活をしている中で、「思い出」と「想い出」どちらも同じくらい目にしているように感じられます。

では、ふたつの“おもいで”はどんな風に使い分ければよいのでしょうか?

今回は、「思い出」と「想い出」の意味の違いについてまとめてみました。

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「思い出」と「想い出」は同じ意味?!使い分けない?!

まずは広辞苑を開いてみました。

すると、広辞苑第5版には、「思い出」と「想い出」は、なんと同じ言葉として扱われていました。

つまり、おもい‐で【思い出・想い出】と、意味が一緒に表記されているのです。

広辞苑にはこのように掲載されていますが、だからと言って、使い分けをしている人たちは、適当に「思い出」と「想い出」を選んで使い分けているようには感じられません。

ヒット曲のタイトルを見てみると、ケツメイシの曲には“夏の思い出”スピッツのあの曲には“君が思い出になる前に”と「思い出」が使われています。

それに対しH20の名曲のタイトルには、“想い出がいっぱい”Mi-Keのあの曲も“想い出の九十九里浜”と「想い出」が選ばれています。

例えば、”想い出がいっぱい”が”思い出がいっぱい”になってしまうと、印象が全く変わってしまったように感じられませんか?

やはり何か使い分けには、いずれかの“おもいで”を選び取る意図や意味があるに違いありません。

「思い出」と「想い出」の違いをもう少し掘り下げてみましょう。

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思い出の意味とは?想い出との使い分け方。

では、思い出の「思」に注目してみましょう。

「思」は、思考・思惑・思案などの熟語に使われています。

これらの二字熟語を見てみると、「思」は、考えるという意味合いが強いようです。

ここから、頭の中で思っていることは「思い」と言えそうです。

想い出の意味とは?思い出との使い分け方。

想い出の「想」はどうでしょう?

「想」は、感想・愛想・妄想などの熟語に使われています。

「思い」に比べると、「想い」は情緒的な意味に感じられます。

つまり、心で思っていることは「想い」だと言えそうです。

「思い出」に比べて「想い出」は、エモーシャルな意味合いが強い場合に選ばれる傾向にあります。

ここが「思い出」と「想い出」の使い分けのポイントになりそうですね。

ちなみに、「想」に「おも(う)」という訓は常用漢字表に掲げられていません。

正式な文書では、「思い出」が全てで使われます。

学校でも「思い出」です。

そう言われてみれば、学校では「思い出」という漢字で習ったような気もしますね。

新聞記事でも「思い出」と表記されて、「想い出」が使われることはないんですよ。

また「想い出」は、比較的新しい表現で、戦後、使われ始めた言葉のようです。

思い出と想い出の意味は感情で使い分ける

いかがでしたか?

「思い出」と「想い出」はどちらを使っても基本的には間違っていないと言えます。

要は、“おもい”という言葉にプラスアルファでどんなニュアンスを乗せたいか、自分の意図する意味に近い方を選択して使い分ければよいのです。

「思い」と「想い」に、“おもい”を込めるようにしましょう。

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