ホタテガイに目があり、その数なんと約80個もあるなんて、ご存知でした?

基本的に二枚貝の仲間には目がありませんが、ホタテガイには目があります。

ただ個体差が大きく、生息地にも左右され、目の数は60~100個と幅があるもの事実です。

ホタテガイのどこに目があるかというと、外套膜(通称:ヒモ)と呼ばれるところに見られる黒い点々がホタテガイの目であり、これを眼点といいます。

上の外套膜に約50個、下の外套膜に約30個、合計約80個の眼点があります。

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ホタテガイに目にある理由

同じ二枚貝の仲間であるアサリやハマグリには目がありません

ではなぜホタテガイには目があり、しかもこんなにたくさんの目が必要なのでしょうか。

ホタテガイにたくさんの目がある理由は、タコの足はなぜ8本なのかと同じぐらい本当のことはわかっていません。

ただの誤差範囲の可能性もまだ残っていますが、生息地、あるいは養殖地により目の数にばらつきがあることが分かっており、そこに何かヒントが隠されているのかもしれません。

そこから、ホタテガイの生態に関係していると考えられます。

アサリやハマグリは砂に潜って生活していますが、ホタテガイは貝殻を急速に開閉することで水流を生み出し、水中を泳ぎます。

水中を泳ぎ回るためには周りの様子が分からないといけません。

そのため、ホタテガイは目を発達させたのだと考えられています。

また、天敵であるヒトデから逃げるためであるともいわれています。

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ホタテガイの目から見える範囲

ホタテガイの一つの目から110度の角度を見渡せます。

まるで高角度レンズです。

ホタテガイの外套膜に沿って眼点が並んでいるので、かなり広い範囲を見渡すことができます。

ホタテガイの目の構造

ホタテガイの目は視細胞が集まり、眼点を形成しています。

眼点は視細胞が集まっているに過ぎず、ヒトのように物体の像を結ぶような能力はありません。

また、入ってくる光の方向を感知することはできず、光の明暗を感じるだけのセンサーにすぎません。

ホタテガイの眼点は入ってきた光を眼底で反射させ、反射してきた光を網膜でとらえるという構造をしています。

対照的に、ヒトの目は入ってきた光をレンズで屈折させ、眼底にある網膜でとらえます。

分かりやすく例えると、ヒトの目は屈折型望遠鏡式に光をとらえるのに対し、ホタテガイの目はハーシェル式反射型望遠鏡またはシュミットカメラ式に光を捉えるといったところでしょうか。

ホタテガイの視細胞は無脊椎動物にしては珍しく、脊椎動物で一般的な絨毛型光受容細胞です。

そのためか分かりませんが、光を感知した後の視細胞の反応は、ヒトと同じ反応経路で光信号を伝えるらしいことが分かっています。

最後に

ホタテガイのたくさんの目は水中を泳ぐのに必要だとか、天敵を感知するのに必要だとか、いろいろな理由が考えられているけれども、それはただの推測にすぎません。

これについては今後の研究を待つしかありません。

ホタテガイを食べながら、ホタテガイの生態に思いをはせ、なぜこんなにたくさんの目が必要なのか、いろいろ考えてみるのは面白いかもしれませんね。

ホタテガイに聞いたところで、たぶんホタテガイにも答えられない問題なのかもしれません。

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